今夏の予定が来春。とりあえずベータ版。実際にマシンにインストールされて出回るまで1年と考えていいだろう。
高度で複雑な機能を平易なインターフェースで操作でき、なおかつトラブルシューティングも容易なMacが好まれたのは、仕事に利用するからとはいえ、高度で複雑なシステムが必要なのではなく、仕事だからこそ難解なシステムは避けたいという欲望に基づいていた。
もとよりメカニズムに習熟している向きを対象にしていないMacintoshユーザーをつかまえて、いまさらカーネルがどうのだとか、ジョブがどうたらと教育するのは何かが転倒している。
おそらくMacOS Xがリリースされることを心待ちにしているのは、Macintoshが存在しなくても平気なユーザーであり、それはDOS/Windowsからの移民者かもしれない。むしろワークステーションばりの高機能なOSこそふさわしいと考えているのかもしれない。
さらに言えばひと昔前のユーザーであれば、ちょっとした試練には喜々として立ち向かったかもしれない。しかしそうしたユーザーを育成する努力を放棄して久しい。CodeWarriorは高価としかいいようがないし、HyperCardをわざわざ購入するのはばかげている。増加した初心者はWebやメールを利用するだけで充足している。
おそろしく単純なMacOSが再登場し、非マニアのプロシューマがなだれ込みを見せたとき、提供者はプロ向け・家庭向けという図式を再検討することになるかもしれない。