さまざまなサイトで拡張性がないことを糾弾されているCube。PCIバスによる拡張性さえ確保されていれば、これほどまでに言われることもなかったのだろうが、拡張性を望む向きにはタワーG4があるではないか……と言われてしまうかもしれない。iMacが成功を収めた今、メーカーに何を言っても無駄だろう。
実は電源も内蔵ではなく、例えば持ち運びの際の優美さには欠けるかもしれない。本体は軽いだろうが。Jobs流のプレゼンの極み。
ただ、iMacにおいて表面上の処理(スケルトン)+色味が商品訴求力の大部分を占めていたのに比べれば、Cubeはずいぶんとがんばっているように思う。もちろん、NeXT Cubeという先例があった以上、箱形状であることに目新しさを強調されてもと考える向きが少なくないことは承知の上でだが、いくつか気に入った点をあげてみよう。
まずは内部にアクセスするその仕組み。筐体(もはやこの呼び方も似つかわしくない)を転倒させて、ハンドルを引っぱり、ロジックボードを引き抜く。この儀式的な手順を採用したことは、自ずから拡張性を持ち得ないコンピュータなぞという前提を反古にしてしまうほどだ。かなうなら引き抜きの際に「プシュー」とやらの効果音が用意されていればとも思う。
RAMに関してもDIMMスロットが3基装備(最大1.5GB)されているので、非常によろしい。純正仕様で満足のいくユーザーならば必要となるのはメモリの増設ぐらいだろうから。
販売価格が足枷になるだろうけれども、iMacよりは買う気になる商品だ。というよりモニタを省略したiMacと言えなくもない……ゆえに高いという感想につながりもするのだが。