英仏協同開発からこの名前がついたオージー翼(反曲線翼)の超音速旅客機がついに地に落ちた。1969年が初飛行だったのだから、諸事情によって少機体数による実質的な飛行回数の少なさがあるにしても、基本的にデルタ翼の流れをくむオージー翼が翼端失速をおこしやすいことを考えると、あのひっくり返った状態での墜落は過去に起きても不思議じゃない事故だったのかも。ゆえに無事故ってのは勲章だったはずだし、そのおかげで存続していたようなものだったのだろう。もちろんエンジントラブルさえなければ、もう少し被害を食い止めることはできたのかもしれないが……神話は崩れた。
大気汚染や騒音公害、旅客数の少なさ、燃費の悪さなど、現代の旅客機事情から考えるにあまりにも悪条件が重なってしまった。しかしながら、夢があったんだがなぁ。安全第一を旨とする旅客事業から考えれば、まったく反対のヴェクトルを向いているところが、好きだった。乗り心地は最悪なんだそうだけど。それでも安全至上のジャンボジェットがヘタレな墜落をくり返しても、コンコルドは落ちなかったのに……。
でも、英国航空は運行を再開したようだね。ガンバレ。