消費者にとって「高すぎる」販売価格、電源ボタンの「不具合」、筐体成型時の「キズ」、等々。残念ながら「革新」的デザインをひっさげ、華々しくデビューしたApple PowerMac G4 Cubeの売り上げはかんばしくない。
そのいずれのネガティブな要素を取り除いた新版が来期には登場するとJobsが明言したことによって懸念は解消されたか?
電源ボタンの問題はもちろん直されてしかるべきだし、成型時の「模様」もデザイン優先のプロダクツにおいてはあってはならないことだ。しかし、問題の大半はその販売価格にあり、だからこそあの高価な商品にあるまじき失態に消費者は素直に反応したと考えるべきだろう。なんちゃってiMacならいざしらず。
来期の新型は「廉価」になるらしい。そのこと自体は歓迎すべきコトだが、「チープ」にならないことを祈るばかりだ。また、Cubeという販売チャンネルが完全に確立するまでは、CPU違いやインターフェースの有無による格付けのような幼稚なバリエーションはやめたほうがいいだろうとも思う。色違いも論外。あくまでCubeはCubeという独立した一個の商品であることが望ましい。
いずれにせよ個人的には魅力的な商品に変わりない。仕事で使うならやはりタワーだろうが、今後も注目していきたい最右翼だ。