ミリオンダラー・ベイビー
- 2005年 5月 29日
- コメントを書く
予備知識なしに観て結末が中途まで予想できなかった久しぶりの作品。万人に勧められる映画ではないがまずまず良くできたシナリオ(あるいは原作)。さすがにこの年になると結末で揺さぶられるモノも少ないが、一度はこういう映画を観ても良い。いや、「スジ」を書き連ねると面白みがまったくなくなるので、できればパンフレットも作品を観た後に購入した方が没入できる。
予備知識なしに観て結末が中途まで予想できなかった久しぶりの作品。万人に勧められる映画ではないがまずまず良くできたシナリオ(あるいは原作)。さすがにこの年になると結末で揺さぶられるモノも少ないが、一度はこういう映画を観ても良い。いや、「スジ」を書き連ねると面白みがまったくなくなるので、できればパンフレットも作品を観た後に購入した方が没入できる。
用心棒や椿十郎など映画リメイク権利を角川春樹氏が取得した。これはイヤな予感。。。椿三十郎だけは勘弁してほしい。まあ見なければよいのだが。たぶん三十年前ならそれでも「役者」が揃っていたので「角川映画」でもカタチになった。しかし昨今の時代劇を見ると心配になるわな。キャスティングだけチェックしておこうか。
左の写真はレトロフォーカスの Ai ニッコール 20ミリ (左) と対称型の ニッコール-O 21ミリ (右) 。通常一眼レフでは、ボディ内のミラーに干渉することを避けるため、レンズマウント後面より後玉が出ているレンズ類は装着できない。そのため極端にレンズ後玉が出っぱることになる対称型構成の ニッコール-O 21 ミリを装着するにはミラーアップしなければならない。それはもはや「一眼レフ」ではなく、しかもピントは目測となる。そのコンパクトなサイズは捨てがたいが、利便性の上では不利な点も多い。右の写真は 35ミリ / F2 レンズの比較。Ai-s ニッコール 35ミリ/F2 は非常に優秀なレンズだと思う。しかしながらズミクロン 35ミリと比べるとあまりに大きい。複数台持ち歩く時にはどうしてもレンジファインダーを選択してしまう。
銀塩が増殖中。落ち着いて数えてみる。
Nikon F、FTn、F2、F2AS、F3HP、F3P。
Voigtlander BESSA-T、R3A。
Leica IIIc、M4。
うーん。
まあライカが増えていないのでまだバランス感覚はあるか。
仕事のストレスで増えたとも言えるが、
中古カメラが安くなってるからつい、
というのもあるな。
特にニコンはお安くなっております。
おひとつどうですか?
ノクトン(球面)とシグマ(非球面)。条件が異なるのでこの絵柄をもって直接どうこうというわけではないが、木村伊兵衛師のたまわくところの「デッコマ・ヒッコマ」というやつは、収差を解消すればするほど失われていくともいえ、レンズは立体物を撮るのだから平面チャートで数値を問うだけではわかり得るものではない、とした木村先生の言葉を信じるのであれば、現代的な設計によるノクトン・クラシックにおいても、やはり球面ならではの像面湾曲がみてとれることが立体感を描写する理由のひとつなのかもしれない。実際非球面化あるいはコンピュータ計算を大幅に取り入れる以前のライツのレンズは、周辺の解像を犠牲にして中心解像力を高める傾向のレンズが多かったようでもあるし、であれば非球面である必然性もなかった。そしてその立体感は明らかに現行非球面のライカレンズよりも強く表現される。そのあたりをレンズ絞りと兼ね合わせてうまく表現できたのが木村伊兵衛という写真家だと思う。蛇足ながら付け加えると、レンズの数字上の「性能」ということになるとライツはツァイスにいつの時代も少し劣るという気がする。それを現代のライカはツァイスに(MTFを重視した設計にシフトした時点で)近づけようとしているとも言える。
ベッサT+ノクトン・クラシック。50ミリレンズ+M型ライカであれば、穏当なホールディングなら 1/15秒でもぶれにくいが、ベッサの場合気を使う。レンジファインダーではあるが一眼レフを使っているつもりで、できるだけものによりかかり構える。それも無理なら構図に無理のない範囲でしゃがむ。どうしても立ち位置で撮らなければならないのなら、呼吸を整えて撮る。ノクトン・クラシックの発色は悪くない。見栄えのする色調再現や高い解像力でありながらシングルコート・球面であることのアンバランスさが魅力。40ミリという画角は、以前にペンタックスの40ミリを使ったことがあるだけでなじみのないものだが、ボディ1台レンズ1台という構成では使い勝手は悪くない。