ラ イ ブ ラ リ

ルサール20/2.6
近距離のピントを見ると対称型っぽい立体感がある。スーパーアンギュロンとかリコーのGRっぽい感じかしら。フィルムだとあまりそういう特徴が出ない、つまり周辺光量もそれなりに豊富。ライカのエルマリートやアベノンの21ミリのようにレトロフォーカスだともっと平面的な感じなんだろうが、大きさや重さを度外視すれば実用性はそちらのほうが上だろう。

ルサール20/2.6
モノクロにすると意味ありげな画面になるな。

ルサール20/2.6
日本堤のあたりでも少し撮影したがルサールを使わなかったので、すでに浅草に到着。
これも手前に影のある画面構成にしてみたが、やっぱり少し空の落ち方が極端かな。

ルサール20/2.6
白鬚橋で隅田川を渡るその途中。墨堤通り平行の路地にあるお稲荷さん。鳥居がなければ公園のような風情。
横位置の場合は左右に影があれば違和感はなし。

ルサール20/2.6
東武線鐘ケ淵駅から山谷方面を経由して浅草に向かう。
こういう物件では周辺落ちはかまわないか。でもちょっと落ちすぎかも。

ルサール 20/5.6
例によって星形住宅。順光。周辺像の流れと光量の落ち込みをどう克服するか。

ジュピター３ 50/1.5
基本設計が戦前のレンズということになるが、ツァイスの偉大さを想起させる良いレンズだ。オリジナル・ゾナーを使ってみたいものだ。ところで前述の像面湾曲だが、ピントの平面性が悪いことが、かえってある種の立体感を演出する要因になることもある。平面性に優れたズミクロン50/2（第３世代）と併用できると考えるのも、そういった理由付け。

ジュピター３ 50/1.5
収差の影響で柔らかいが解像線は十分に細い。

ジュピター３ 50/1.5
周辺の崩れを目立たなくするには思い切ってぼかす。後ボケはかなり良い。

ジュピター３ 50/1.5
2.8まで絞っても周辺は崩れる。発色は良い。トーンも柔らかく好印象。

ジュピター３ 50/1.5
いわゆる「イチゴのゾナー」のコピー品。鏡胴デザインはオリジナルでもありコーティングも違うが、オリジナル・ゾナー 50/1.5 の基本設計を受け継いでいる。像面湾曲がすごい。これをどう見るか。

ノクトン・クラシック40/1.4
絞り2ですでに描写に曖昧さはなく、後ボケも綺麗。この点はズミクロン35/2（7枚玉）よりも良い。

ノクトン・クラシック40/1.4
近距離なら絞り4程度で画面周囲まで十分なピントが来る。線も細かい。

ノクトン・クラシック40/1.4
光源があっても少し絞るとしゃきっと写る。シングルコートとはいえ最新設計であり色の抜けも良い。

ノクトン・クラシック40/1.4（シングルコート）
強い光源が画面内にない場合は、絞り開放でもあまりにじまない。