Fetchは、Macintoshプラットホームで最も多くの利用者を持つFTPクライアントソフトウェアだ。多くのプロバイダでは、FTPサーバでのデータのアップロードなどを、Fetchで行なうようにし向けている。というのもFetch使用を前提とした説明がほとんどで、例えばNetFinderでのアップロード説明が用意されているプロバイダは少ないだろう。デファクトスタンダード(事実上の業界標準)というヤツだ。
Windowsプラットホームで用意されているFTPクライアントの多様さに比べて、今だFetch一辺倒というのも、変化(進化)を好まないMacinotshユーザーの体質を暗に象徴しているとも言えるし、多くの選択肢の前に悩む必要がないと考えることもできる。……ま、いくつかのFTPクライアントを試したあげく、やはりFetchに戻ってしまうワタシも立派なMacintoshユーザーだな。
基本的に米ダートマス大学のJim Matthews氏によって作成されたオリジナル版(Fetch3.0.3)を利用しているが、時には日本語メニューでの操作を夢想することもある。
ResEditを用いて簡略に日本語化することはさほど難しい作業ではないが、今ではいくつかの簡便な選択肢が用意されているので検討してみた。
Mac Clinic:薬局にある日本語化パッチ(Fetch3.0.3日本語パッチ)は、作成年が98年であるから、多くのヒトが試しただろうと考えられる。しかしこのパッチは不完全で文字化けが発生するといった問題もある。
実は冒頭のプロバイダでのFetchによる説明云々は、ハートコンピュータ(日本語版公式ページ)がリリースしている正式な日本語版、Fetch3.0.3J2の使用を前提にしていることが多い。このプログラムはパッケージ販売(5,000円)とネットワークダウンロード(2,500円) での販売があるので、これを入手すれば最も安定したカタチのFetch日本語バージョンが利用できるのだが、その販売価格が妥当なモノであることは承知しながらも、ワタシは購入していない。
本家のFetchが学術利用に限り25ドルのシェアウェアフィーを免除されるという、限りなく「無料」に近いニュアンス含んだ配布形態であることが好ましく感じられるからだろうか(英語版のシェアウェアフィーは払っている)。いやただ単に基本的には英語版利用であっても何ら不都合はない程度にしかFTPクライアントを使っていないからだろう。ファイルのダウンロードだけなら別に有用なプログラムがいくらでもあることだし。
さて、そう言いつつもFetchでのアップロードを快適にするプログラムはないものかと、少し探してみたのだが、山田正悟氏作成のWeb Fetch Manager(シェアウェア1,000円)というアップロード自動化プログラムが目についた。ダウンロードは作者のWebサイト(HMCホームページ)からできる。実は設定が少し煩雑なのでWeb Fetch Managerそのものは試していないのだが、何とこのアーカイブにはFetch3.0.3の日本語ローカライザが付属している。そしてその出来映えも素晴らしい。
本家英語版にこのパッチを当てればFecth日本語版が……正式な日本語版とは少し「訳」が違うがコレはいい。できればWeb Fetch Managerを利用し、シェアウェアフィーを支払おう。